「レギオンズ!」ゲームデザイナーの深山秀です。
今回は、「レギオンズ!」のデッキ構築の基本となる6人のレギオンマスターと4つの色属性についてご紹介します。
「レギオンズ!」のデッキは、通常カード(スキル/ミニオン/アーツ/ロード)から構成される40枚のカードと、1枚のマスターカードを合わせた、計41枚のカードにより構成されます。
選んだ1枚のマスターカードによって、残りのデッキで使用できるカードが異なるため、まず6人いるレギオンマスターから1人を選ぶ事からデッキ構築は始まります。「レギオンズ!」には4つのカラー(黒/赤/白/緑)があり、デッキで使用できるのは、基本的にマスターカードが持っているカラーシンボルと共通のカラーシンボルを持つカードだけなのです。(ちなみに、マスターが持つカラーシンボルの組み合わせの事をクラスと呼称します。)
例えば、星崎イノリは「赤」と「緑」のカラーシンボルを持っている為、赤属性のみを持つシングルシンボルカード、緑属性のみを持つシングルシンボルカード、そして「赤」と「緑」両方の属性を持つダブルシンボルのクラス専用カードを使用できます。
(最初に、基本的にと断った通り、応用的な話もあり、シングルシンボルのカードに限り、色が合ってないカードもコストを余分に1支払う事で使用可能になっています。)
さて、「レギオンズ!」の4つのカラーが持つ、それぞれの特徴を簡単にご紹介していきましょう。
黒属性
黒属性は、破壊と再生…世界の根源である存在の力を象徴する色です。
汎用的なダメージ効果や、再生効果に優れていますが、やや技巧的でトリッキーな所もある属性です。
「ダークフレイム」は黒属性の代表的なスキルです。相手ユニット(マスター/ミニオン/ロードの総称)1体に2ダメージを与えるという、シンプルかつ柔軟な効果を持っています。
似たようなダメージスキルは赤属性などにも存在しますが、対象をミニオンのみと限定するような効果のカードしか存在しないため、汎用的なダメージスキルは、黒属性の持つ大きなアドバンテージになっています。
「小さき怨恨アリス」は、ATK/HPは1/1と小さいものの、「再生」と「移動攻撃」というキーワード能力を持つミニオンです。
特に「再生」は「このユニットがブレイクした時、タイムラインに置く代わりに、その場でリバース状態にする。」という極めて強力な能力で、常にフィールドに残り続ける事が出来ます。
赤属性
赤属性は、変化と積極性を象徴する色です。
4つの色属性で最も攻撃的な性質を持っている為、積極的に相手を攻撃するタイプのデッキを構築する時は、この属性を中心に組む事が多くなるでしょう。
「白刃一閃」は、赤属性の代表的なスキルです。「あなたのマスターは、「ATK2」でアタックを行う。」というマスター本人で直接アタックを行う効果を持ち、先にご紹介した「ダークフレイム」と同じように2点の即時ダメージを発生させる事が出来ます。
ただし、「ダークフレイム」が飛び道具とするなら「白刃一閃」は近接攻撃です。自由に対象を選べる「ダークフレイム」と違い、アタック処理に伴う相手ブロッカーによるアタックターゲットの制限や、バトル発生時の反撃ダメージなどのデメリットを受けてしまいます。その代わり、コスト2でWTⅡと、軽量かつ高回転なのが持ち味です。
「烏天狗キッカ」は、赤属性らしい極めて攻撃的なミニオンで、「速攻(このユニットはフィールドに配置したターン中でも、疲労をともなう全行動が可能。)」という強力なキーワード能力を持っています。
白属性
白属性は、時空間とその秩序を象徴する色です。
4つの色属性で最も守備的で、優れた回復効果を持っているのが特徴です。
しかし、もちろん守備的なだけではありません。ダメージ効果こそ持っていませんが、ダメージによらないユニットコントロール能力を持っていて、他の色が手間取る大型ユニットや、「再生」持ちユニットに対して特に有効な攻撃カードが揃っています。
「ライトヒール」まさに白属性といった感じの回復スキルです。ただ、ライフを得るだけでなくタイムライン上の白属性カードを選びWTを加速させる効果も兼ね備えているので、タイムライン行きになったカードを早期復帰させ戦線を立て直す一助にもなります。
まさに正統派天使といった風情の「アークエンジェル」は、「効果ダメージ無効」というキーワード能力を持っています。一見地味な効果に見えますが、3/4と高いHPも相まって、防御の要にも攻撃の起点にもなりうる手堅くも優秀なミニオンです。
緑属性
緑属性は調和と繁栄を象徴する色です。
攻防ともにバランスの良い属性ですが、ユニットのHP/ATKを強化しバトルを有利に運ぶ事にかけては右に出る色はありません。
「ウォークライ」は、自ユニット1体にターン終了時まで「+1/+1」の修正を与えるという、一見するとささやかな効果を持つスキルですが、これがバトルに与える影響は劇的なものです。本来負けるバトルを相打ちに、相打ちになるバトルを一方的な勝利へと変化させれば、あなたは極めて大きなアドバンテージを得ることが出来るでしょう。
力任せだけが緑属性ではありません。「女王の護衛戦士リコッテ」は「《配置時/レーン移動時》:あなたのタイムラインのウェイトゾーンⅠ~Ⅱにある、コストが4以下のミニオンを1体選んで、あなたのフィールドに配置しても良い。」というテクニカルな効果を持ちます。
タイムラインからフィールドへの直接配置する事で、一挙に戦線を立て直す事だけでなく、「タイムラインから直接フィールドに配置された時」に発動するような特殊効果を誘発させる目的で使う事も出来るカードです。
さて、次回からは、2つの異なる色属性を兼ね備えたダブルシンボルのカード――クラス専用カードについてご紹介していきます。